死闘!〜2005夏〜  2005 Aug 05 (Fri)  

8月3日水曜日、その日は朝から天気がよく、猛暑になることは安易に想像できた。
まさに、絶好の洗濯日和。
たまっていた洗濯物をぶち込み、シャワーを浴びた。

風呂上りの冷たい飲み物は最高である。本当はビールでも飲みたいところだったが、時間が時間だけにミネラルウォーターにする。
しばらくすると、ブザーが鳴る。洗濯が終わったようだ。

ベランダの物干し竿を軽く拭き、洗濯物を干そうと思ったその時、
目の前を何かがよぎる!
ただならぬ気配を感じ素早く目で追う!
やはりそこには奴がいた!そう、学名Periplaneta fuliginosa。クロゴキブリである。
今年もとうとうこの日がやってきた!
毎年恒例の「死闘」は突然火ぶたが切って落とされた。

私はとっさにベランダ用の靴を手に持つ。
しかし奴はこちらの様子をうかがっているのか、微動だにしない。
背中をつたう嫌な汗は暑さだけのものでは無い。
先の取り合い…宮本武蔵の気持ちがよくわかる。

先に動いたのは私、けん制の意味を込めて靴を投げる。
さすがに奴も動揺を隠せない。右に左に激しく動く!それは誰の目から見てもパニック状態に陥っているのは明らかだった。

チャンス!
80%勝ちを確信し、靴を手に振りかぶる、とその時、
奴の姿が消える。
なんと、排水溝に逃げたのだ!

クソッ!
逃がした悔しさと同時に僅かな安堵感も顔を出す。
念のため、排水溝に中性洗剤を流し込む。
その上から、水を流そうとベランダに戻ってきた私は目を疑った。
奴がいるではないか!
しかし、かなり動きが鈍い。それもそのはず、洗剤攻撃を受けてまともに動けるゴキブリなどいるはずがないのである。

そのテカテカになった奴を見た瞬間、私はすでに靴を振り下ろしていた。
頭よりも体が先に反応したのだ。
あたかも、マンガ「頭文字D」の高橋啓介のように…。

ともあれ、こうして今年1度目の「死闘」は幕を閉じた。

今回、素晴らしい死闘を演じてくれた奴に敬意を表して今日の話は終わる事にしよう。